【2005年11月12日】
ここのところ歴史サイトを席捲している感のある「好きなものバトン」。
まったくもって予想外の方向から白羽がすっ飛んで参りました…。(ちょっとかなり吃驚仰天)
母校創設者繋がりで親しくさせていただいている明治サイト『華胥之夢』の洛芭さんより、「別ジャンルから回って来たものですが、明治サイトさんに投げてみます」という御口上とともに………ねぇ、それで何でウチに来るの…!?( ̄◇ ̄;)
ともあれ、畏れ多さと光栄さといまひとつの釈然としない思いを篭めて、行ってみましょう。お題は、「大鳥圭介」です。
1. PCまたは本棚に入っている大鳥圭介。
ひとり入っててくれれば充分です。どんなにギチギチなマイ・ブックシェルフでも、圭介が寝る場所くらいは作れます。作ります。命に代えても。五稜郭の押し入れの中よりは快適な眠りを提供するよ!あ、でもPCン中はお勧めしない。いま動作不安定だから。
…すみません巫山戯ました。真面目に仕切り直します。
正直な話、本棚にはゼロです。葛生さんの部屋は和室なのですが、圭介関連の書籍は皆、畳の上、蒲団を敷いてそこから手の届く範囲に積み上げてあります。収納場所がないってのもありますが、ノートPCがやはり寝っ転がって触れる位置(枕元のダンボール箱上…)に据えてありまして、なので更新作業しながら複数の資料を広げられるようになってるんです。無論、秩序好きな母君には不評でして、「捨てるよ!」と脅かされることもしばしば。……アレ捨てられたらもう放浪の旅に出るしかねェなァ…(遠い目)
で、畳の上の圭介本は、というと、やはり圭介のみ或いは圭介中心というふうに限定すると、資料が少ないので、数冊です。『大鳥圭介伝』(大空社)、『南柯紀行』(新人物往来社)、『われ徒死せず』(国書刊行会)、『大鳥圭介・土方歳三との出会と別れ』(彩流社)、『北関東戊辰戦争』(随想舎)くらいですかね。
ここに伝習隊と適塾関連を含めると、プラス12冊くらいにはなります。
ただまぁ、基本的に持ってる資料は、明治政界(母校関連)と新撰組を除けば皆、圭介のためですから。ネタ探しですから。動機は、圭介を知ることと圭介で遊ぶことですから。一見関係なくっても根っこは繋がってるというつもりでいます。でなきゃ買わない。(愛☆があるでしょ、って胸張ってもよい?←死んでこい)
PCの中は…心優しい方々から頂戴したPDFファイルが少々の他は、サイト関連の妄想ばっかです。サイト系ファイルは、新撰組と一緒くたで5MB。F1サイトのほうが38MBあるんで、少なさが際立ってますな(笑)
基本的に文書はテキスト形式かHTMLでしか保存してないので、あと写真ファイルは別保存なので、こういうことになっちゃってます。外付けファイルも活用中。PCなんて軽いのがいちばんだよ。所詮は電子より紙媒体が好きな人なんだから別にいいじゃん。(いや誰も駄目とは言ってないし)
2. 今妄想している大鳥圭介。
鷲の木浜で駒ケ岳を睨みつけている圭介 on 1868年10月22日。鷲の木ネタはオムニバス・シリーズでネタがあるのに資料チェックが追いついてなくて書けてません。
英国で見るものすべてに目を輝かせ周囲の思惑すっとばして大はしゃぎしながら自分の見たいものだけ見て歩く圭介 in 1872年。圭介って結局は見たいものを見ていた気がする。それで吉田さんに「ヅルイ男じゃ」って評されたんじゃないかと思ってる。足取りを少しでも追いかけて、現地に行ったときに追体験をしてみたいという途方もない野望があったり。在英時にまったく圭介を知らなかったばかりに逃した獲物のでかさと悔しさをバネにのんびり調査中。(調べるのはともかく現地ツアーは如何なものか)
あと、腐女子として基本の鳥←歳。
3. 最初に出会った大鳥圭介。
『歳三往きてまた』(文芸社)の圭介。それまでは名前すら知らなかった。ちなみに伝習隊もまるで知らなかった。ちなみに忘れもしない2004年4月のこと。新撰組熱の再発に伴い、副長系サイトを回っていくうちに「鳥歳」というCPに出会い、『南柯紀行』という本が面白いという話に、生来の史料好きが頭をもたげて購入したのがたしか5月。何だか面白そうな人がいるなあ、程度の軽い認識だったが、病態経過で言えば実はこの時点ですでに潜伏期に突入しており、無自覚ながらキャリアだったことを後に思い知る。『南柯紀行』の記述に笑い転げつつ、その人間性に深く惹かれていき、やがて急性期を迎えると、縁もゆかりもない大空社さんに直接『大鳥圭介伝』再販の状況を問い合わせるまでに。これが6月のこと。その後は関連資料を片っ端から貪り読み、「オオトリ」または「トリ」という響きに過剰反応するようになり、呑みに行けば豆腐を必ず注文し、一般的な「へたれな大鳥圭介像」に不満を持ち、次々とあきらかになる「圭介の意外な側面」に身悶えするという合併症状を引き起こし、ついには「実は圭介って恰好いいんだよ」と主張したいという哀れな欲求が高じてサイト開設。2004年10月10日のことでございました。合掌。(今はアレです、慢性期ってヤツです)
4. 特別な思い入れのある大鳥圭介
とくにこれと言っては…。(ヲイちょっと待て!)
思い入れというのは先入観に繋がってしまう気がして、あんまり圭介に対しては持ちたくないです。この人の魅力というのは、やっぱり実像、実際の生きかたそのものにあるような気がしていて。どんな語る言葉よりも、生まれてから明治44年に死ぬまでの一生の、一刹那の積み重なりが、無言でこのひとの人生哲学を表しているように思うんです。でも、私が幸いにも齧ることができているのは、まだそのほんの一部だけなので。圭介について何が語れるわけもないし、そのどこがイイんだ、なんてとてもじゃないけど言えない。考えもつかない。
ただひとつ確かなのは、この人物は、そしてこの人物の生き様は、非常に興味深いということです。私が「嵌る」タイプの人じゃないんだけど、何で嵌ったかっていったら、そこじゃないでしょうか。だから純粋な愛情とか思い入れとかじゃなくて、野次馬根性ですよ葛生さんのは。面白いから調べてるんです。でもって何かしら自分の人生に使い回しできないかなと都合主義なことも考えてる。悪ぃかチクショウ!(逆ギレ)(だって今読み返してみたら何を気味悪いほどクソ真面目なこと語ってンのよこのヒト? 所詮は同人女のクセしてさ!)
5. 最後にバトンを回したい5人。あの、お忙しいのは知ってるんでスルーしてくださって全然ちっとも構わないんですが、つい迸る好奇心に負けてみますと、
鐘ヶ江さんに「浅田麟之輔」で。是非。
前回に引き続きすみません本当に。どうしても難しければ「伝習隊」でもいいです(笑)
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